2014-11-22 【奥の細道40-2】永平寺(福井県永平寺) おくのほそ道 北陸 五十丁山に入て永平寺を礼す。道元禅師の御寺也。邦機千里を避て、かゝる山陰に跡をのこし給ふも貴きゆへ有とかや。 名刹・永平寺に対して記述は60字程度と、芭蕉は驚くほど素っ気ない。 芭蕉の素っ気なさとは裏腹に、永平寺門前の客引きは熱い。クルマで通ると自店の有料駐車場に招き入れようと、じっちゃんばっちゃんたちが威勢よく飛び出してきて次々と手招き。「ここに入れ」とまるで怒られているのかと思うほど、強引な感じで手招きする人もいる。目線を奥にやるとこんな手招きがずらっと並んでいる。戸惑うが、ここは心を強くしていちばん奥まで進むと市営駐車場があった。 江戸時代には参拝する旅人を泊める宿による客争奪戦は激しかっただろう。そんなものの名残りかもしれない。 参道に入ると急に静かに。 案内板