【奥の細道03】草加(埼玉県草加)
ことし元禄二とせにや、奥羽長途の行脚、只かりそめに思ひたちて呉天に白髪の恨を重ぬといへ共耳にふれていまだめに見ぬさかひ若生て帰らばと定なき頼の末をかけ、其日漸早加と云宿にたどり着にけり。痩骨の肩にかゝれる物先くるしむ。只身すがらにと出立侍を、帋子一衣は夜の防ぎ、ゆかた雨具墨筆のたぐひ、あるはさりがたき餞などしたるはさすがに打捨がたくて、路次の煩となれるこそわりなけれ。
まだ行ったことのないみちのくの名勝への思い、年齢も年齢で生きて帰れるかという不安が記され、早加宿(草加)に着いたとある。
草加では県道に沿って遊歩道が整備されており、江戸時代風の百代橋と松林が楽しめる。
この道は道100選にも選ばれている。
望楼、休憩所、トイレもあり、ひといき入れるにはいい場所。
ここには芭蕉像もある。
最寄りのバス停