トトロの森~トレーニング2
埼玉の実家をベースキャンプとしたゴールドウィング・トレーニング第2回は、狭山湖近辺で行なった。小学校1年生の娘を乗せてのタンデムトレーニングも兼ねて、フル機材でのぞんだ。
宮崎映画『となりのトトロ』の舞台のモデルとなったのは所沢近辺の田園。まさに日本の里山の原風景。ここ狭山湖周辺の森林公園を歩いていると、草や木のかげから今にもトトロが飛びだしてきそう。
森あり、水あり、湿地あり。一本の巨樹がそびえる草むらの丘で弁当をひらいた。
この日はオフロードを約2時間歩いた。4年前、同じ道を、疲れて眠ってしまった娘を抱いて山をくだったときのことを思いだした。今、彼女は自分の足で歩き、僕は当時の娘と同じ重さの機材をかついで歩いている。
明日はいよいよ登山トレーニング。
●道を踏みはずす娘。少し距離をおいて見守る母。とっくに道を踏みはずした父親。人生という道はときに曲折し、平坦ではない。やはり歩くしかないのだ。
●ファーストクラスをパッセンジャーに、というこのバイクのコピーにシビれたが、子どもを乗せるには、体を密着できないので不安定。短い距離だったが、案の定、寝ていた。それにしても、BMWのヘルメットとジャンパーは、ゴールドウィングへのアンチテーゼにも見える。
●彼女の機材である捕虫網が役にたった様子はない。僕のカメラと同じく、当家にとって機材はなによりスタイルなのだ。
●草原の丘では、たんぽぽの綿毛が五月の風に小さな羽虫のように舞い飛んでいた。