【東海道24】金谷宿(静岡県牧之原)
「島田」につづき「金谷」の絵も、難所大井川を渡る光景を描いている。
「島田」と着想としてはいっしょで、広重の絵としては凡庸と言われている。背景にある黒い山も実際には見あたらない。
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箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川
いよいよ「越すに越されぬ」の大井川越え。ギネスブックにも載っている世界一の木造橋である蓬莱橋は必見。
牧ノ原台地の茶畑が対岸に広がり、美しい橋。地元のお茶農家の人も渡っているとはいえ、賃取り橋なので小銭用意。
この情緒ある町並みは、川越えをするにあたり、待機する町。大水のときなど、ここで何日も足止めを食らうことになります。
川越えは幕府公認の渡しのプロといっしょに渡ることが法律で決められていて、勝手に渡ると犯罪。輿(こし)に乗って渡るか、プロに肩車してもらって渡るか、プロのあとをついてぞろぞろと歩いて渡るか、これは身分や経済力によります。
大井川を越えると、対岸側の待合の宿。身分の高い女の人は、こんなふうに渡ってたんですね。ふつうの女の人は人足に肩車してもらいます。
金谷宿へ
旧街道は金谷駅下のガード下をくぐる
金谷の町から台地状の起伏をいくつも越える。
石畳の道も残されていて、雰囲気はありますが、チャリはたいへん。担いで登坂。