【東海道07】平塚宿(神奈川県平塚)
まるで海原を貫く一本道のような不思議な光景が描かれているが、海ではなく唐ヶ原(もろこしがはら)という水田地帯。盛り土をして造られた縄手道(なわてみち)は大胆に「く」の字に折れまがり、まるい高麗山(こうらいさん)の奥には箱根らしき山容。高麗山とは対照的に角張った形状でこの先の旅路の厳しさを暗示しているかのようだ。高麗山と箱根のあいだには白く富士も見える。
平塚駅の手前から旧街道は国道1号から離れ、平行して東西にのびる。ここを歩けば正面に高麗山が見えるものの完全に宅地化されているので、あとは想像力をはたらかせるしかない。
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茅ヶ崎の松並木跡。(位置情報はクリック)
茅ヶ崎の一里塚跡。
平塚宿近辺の旧街道は都市化が進み、往時の雰囲気はない。