街道遍路

歴史街道・史跡探訪ピンポイントガイド

無料のアクアライン、角島

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6月は広域弾道スタイルのベストシーズンである。
梅雨初期で曇りか小雨程度なのですごしやすい。晴天は弾道スタイルでは体力を消耗する。ほとんどを車中で過ごすので、日陰を探すのが意外な苦労なのだ。曇りが最高だが、晴れよりは雨の方がいい。
日の出が早いので、1年でもっともクルマでの探査が効率的なシーズンである。

【1日目】
前夜21時出発。四日市でまさかの渋滞。
しかしほぼ予定どおりに夜明け前に岡山県内に入れた。
午前4時前、中国地方で最初の調査地、大ヶ池に到着。
さてこの日は、ガーミンoregon500Tの初めての実戦投入である。チャリで通りすがりに見つけた池など、これまでは写真を撮っても池の名前や場所の特定が難しかった。カメラつきGPSであれば、ぶらぶらっと見つけた池のデータも完璧だ。もちろんこの機種を使わなくても、スマフォを駆使すればできることだが、ナビとして使いながらすぐ撮影できるという効率性は大きい。単三乾電池2本で10時間稼働できるので、スマフォのようにバッテリーを気にする必要もない。万が一バッテリーがなくなっても、コンビニに行けば済むのだから。

調査池:23ポンド(備前倉敷、笠岡、東広島)
釣果:バス1。バラシ1。
走行:880km
費用:高速代 6,300円(夜間割引と通勤割引が適用)
   燃料費 6,887円
   食費等 なし(家から持って行った水とロールパン)
   合計 13,187円

【2日目】
午前1時半に広島を出発。午前3時前、山口に入る。
中国地方はインターネット環境の確保に苦労している。東北道ならたいがいのパーキングでは大丈夫だったのに、中国ではもう何度も接続できず環境を求めて移動することをくり返している。
まだ状況のよい山陽側でこれなのだから、今後、山陰や中国道ラインでの帰路を考えると、先が思いやられる。
防府を皮切りに、宇部、下関と野池調査。
山陰側に出て、ハイライトの角島。
長門、萩と調査をし、阿武川ダムの調査ついでに温泉へ。初めての外食。
このあとまだ日暮れまで時間があったので、山口市の県庁裏手にある砂防ダム湖を締めとし、防府から高速へ。
この日は山陽道の下松サービスエリア泊。やはり通信がだめだ。

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調査池:22ポンド(防府宇部、下関、長門、萩、山口)
釣果:バラシ1。
走行:468km(ラン1km)
費用:高速代 1,800円(夜間割引)
   燃料費 6,490円
   食費等 900円(萩の赤鶏唐揚げ定食)
   入浴等 400円(阿武川温泉)
   ビール 300円
   合計 9,890円


【3日目】
夜明けとともに東広島で野池調査開始。
ついに買い置きのロールパンが底をついた。
無性にラーメンが食いたくなり、パーキングで尾道ラーメンを食す。中国地方は、まさに日本の最後の里山!!
東北をまわって思ったのは、どこの町も同じ表情。通信はどこでも確保できるものの、太いバイパスがあって、ヤマダ電機、セブンとローソン、カッパ寿司、すきやにマンション・・。
いつかはあの北海道もこんなふうになっちゃうのかなあとちょっとさびしく思ってましたが、中国地方は今のところ心配無用である。
コンビニはなく、大規模店もなく、美しい川に沿って山がひらけ、田畑と重厚な瓦づくりの民家。それが延々と数十キロ四方につづく・・。これぞ、最後の里山
そのかわりというか、通信の確保に悩まされた。
サービス提供範囲をチェックして、通信が確保できそうな町に行っても、ことごとく通信速度が上がらずダメ。けっきょく通信環境を追い求めて鳥取市まで。
不思議なことに、鳥取に来たとき、「やっと帰ってきたなあ」と思った。ほんとに中国は広大だった・・。

この日最後となる21ポンド目は、たまたま通りすがりにナビで見つけた池。日の入り直前の19時25分に着いたのは、全国ため池100選に選定された池だった。

鳥取近くの道の駅に。ここも通信だめ。
夜11時、混雑がなくなったころを見はからい、鳥取市中心部へ移動。やっと通信確保。

調査池:21ポンド(高宮、三好、庄原、大山)
釣果:レインボートラウト1、バラシ1、バイト3。
走行:450km(ラン1km、チャリ2km)
費用:高速代 2,350円(夜間割引)
   コンビニ 1200円(萩の赤鶏唐揚げ定食)
   ビール 140円
   釣り券 2000円
   ファブリース 500円
   ラーメン 800円
   合計  6,990円


【4日目】
さて、今回の中国遠征の調査重点エリアを終了。
あれだけ買い置いておいた水が底をついた。ロールパンと水を調達。あとはデスクワークをこなしながら、気の向くままに帰路につく。
中国地方におけるマス、バス、へらのハットトリック(?)を達成すべく、湖岸池に行くが、やめた。中国ではないが、京丹後の離湖に最後ののぞみをつなぐ。が、ここもだめ。
驚いたことに、離湖は通信がばっちり。デスクワークで日中をすごした。しかし暑すぎる。出発してから毎日晴れ。体力を消耗している。曇り空が恋しい。
高速道路で移動中も、ナビで周辺に池がないか監視しつつ適当に池をつないでいく感じで余裕をもって11ポンド。凱旋走行のような感じである。
敦賀の町でコインランドリーに入る。待つ間、ロベルトボラーニョの『2666』を読む。

調査池:11ポンド(鳥取、京丹後、舞原、敦賀
釣果:ナシ
走行:430km(トレイルラン1km、ウォーキング2km)
費用:高速代 550円(夜間割引)
   コンビニ 1000円
   入浴 600円
   外食 1100円(はま寿司)
   燃料 7,563円
   マッサージ機 100円
   コインランドリー 600円
   合計 11,513円


【5日目】
もう帰ってもいいのだが、なかなかふだんは取りに行けない池を拾うため、中央道ルートで帰途につくことにした。
さすがに疲労がたまり、今回の遠征で初めて寝坊。午前3時に起きるはずが、午前4時に。
最初の池に着いたのは、すっかり明るくなって午前5時。すでに先行者が複数。通常なら取材だけで移動してしまうところだが、ここはあまりにもいい場所だったので思わず竿を出す。沖目のボイル撃ちが成功し、1尾捕獲。
それにしても、梅雨入りしたというのに、5日連続の晴天となった。
午前9時をまわると車内は蒸し風呂状態になる。
風通しさえ確保すれば人間の方は肌着1枚でなんとかしのげるが、コンピューターの方が先にネを上げ、動作が不安定である。
この日の最後の調査池は、諏訪湖の近くにある長湖。日暮れ前の1時間でどうにか、へらぶな1尾を捕獲。バス、マス、へらのハットトリック達成となった。

調査池:13ポンド(信州飯田、伊那、塩尻)
釣果:バス1、へら1
走行:921km
費用:高速代 2,850円(夜間割引)
   コンビニ 1200円(飲料+ロールパン)
   燃料 7,268円
   合計 11,318円

【全体の反省】

  • 仕事を後回しにしない。ちょっとした甘えで後回しにした結果、通信が確保できず、さんざんだった。やれるときにやるを徹底する。
  • バススパートコンパクトは最高。今回12LBナイロンラインを採用したところ、カバーでも安心して攻略できた。14LBでもいいかなと思ったが、ロッド側が負けそうなので当面、このままでいいだろう。一方、もうひとつの無銘柄ブランドのパックロッドは微妙な仕舞い寸法が長く、ホグロフスのバックパックから穂先がはみ出るし、出し入れがスムーズにいかない。これが何かと不便だった。このロッドは廃盤とし、バススパートコンパクトで統一の方向で。
  • コインランドリーは事前に全国チェーンのマップ等をオンラインで入手しておく。
  • 軽量リグ用として、エギングロッドはぴったりではないかと思った。穂先が繊細でいて、バットが強い。
  • 自転車の稼働が少なすぎた。ヘルメットとグローブを忘れたのが痛かった。トレンクルはハイエース車内の居住スペースを犠牲にしなくてすむので、弾道広域調査にむいているものの、走破力が弱いため、今回もほとんど出動させない結果となった。走行はわずか1回で2kmほど。今後、MTBをコンパクトに積載する方法も検討したい。
  • フライフィッシング用の竿ケースは遠征中に何度か落下した。固定方法も検討したが、使用頻度の低さを考えると、いっそのこと長椅子下に置いてしまった方がいいのではないかと思い、最終日に試験的に実施してみたところ良好であった。サイズもぴったり。

調査池数 90ポンド
撮影枚数 520枚
調査費用 52,898円
走行距離 3,149km
使用燃料 270.6リットル
平均燃費 11.6km