街道遍路

歴史街道・史跡探訪ピンポイントガイド

東海道53次

【東海道24】金谷宿(静岡県牧之原)

「島田」につづき「金谷」の絵も、難所大井川を渡る光景を描いている。 「島田」と着想としてはいっしょで、広重の絵としては凡庸と言われている。背景にある黒い山も実際には見あたらない。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示箱根八里は馬でも越…

【東海道23】島田宿(静岡県島田)

この「島田」と次の「金谷」の絵は、難所大井川を渡る光景を描いている。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 藤枝宿を出て最初の川を越えたところにある一里塚 松並木 市街地に入ると島田宿

【東海道22】藤枝宿(静岡県藤枝)

広重の絵ではめずらしく、宿場内の点景である。藤枝宿は今ではふつうの商店街の風景だが、よく見ると歩道の上のマンホールや電柱のノボリなどが宿場を主張していたりする。絵では問屋場で荷物の引き継ぎを行う駅伝の様子が活写されている。 馬子にまじって役…

【東海道21】岡部宿(静岡県藤枝)

宇津ノ谷峠越え。ここも東海道五十三次ハイライトのひとつ。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示ここで大正時代のトンネルと明治時代のトンネルおよび江戸時代の峠越えとの分岐となる。 間違いなく東海道のハイライトスポットのひとつである。 宇…

【東海道20】丸子宿(静岡県静岡)

とろろ汁を供する茶屋は今も同じ姿で旅人を迎えてくれる。 ここからの道のりは再び、峠越えとなる。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 安部川を渡ったあとは、国道を離れ、なかなか味わいのある道になる。 川沿いに峠をめざす道はサイクリングロ…

【東海道19】府中宿(静岡県静岡)

府中宿は現在の静岡市中心部。駿府城があり、徳川家の本拠でもある。絵は静岡市西部を流れる安部川の川渡りの様子。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 草薙神社と一里塚 駿府城 静岡駅 安部川

【東海道18】江尻宿(静岡県清水)

江尻は現在の清水港。 世界遺産の構成要素にもなった名勝・三保の松原をはさんだ駿河湾の先には、箱根、富士も見える。江尻宿の現在は「清水銀座」という名称の商店街になっている。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 旅人の心を癒すべく幕府の…

【東海道17】興津宿(静岡県清水)

興津川も橋はなく川渡りだったようだ。遠方に見えるのは名勝・三保ノ松原。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 興津川 徳川家康が幼少期を過ごした寺 案内板

【東海道16】由比宿(静岡県清水)

由比宿と興津宿のあいだの薩埵峠は、東海道五十三次屈指のハイライト。 宿場の雰囲気も色濃く、薩埵峠の遊歩道は快適。富士の峰と海をバックにした絵と変わらぬ構図に、現代は高速道路が加わる。 由比宿本陣跡 名物しらす丼 街道の雰囲気たっぷりの道 ここか…

【東海道15】蒲原宿(静岡県富士)

温暖な地域であり、絵のような雪景色はほとんど見られない。 旧街道は雰囲気が今も色濃い。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示

【東海道14】吉原宿(静岡県富士)

江戸から京に向かうとき、ずっと右手に見えていた富士が、吉原宿のあたりで唯一、左側に見える。それは道が大きく湾曲しているためで、現在も「左富士」の案内板の場所から実際に体感できる。ただし松並木のあいだからのぞく富士ではなく、工場の建物のあい…

【東海道13】原宿(静岡県沼津)

原宿近辺の旧東海道は富士山の眺めがもっとも素晴らしい場所である。画面の枠から富士山をはみ出させる手法は現代の広告でも使われる。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 往年はつねに富士が右手にお伴してくれたのだろうが、今は建物と建物のあ…

【東海道12】沼津宿(静岡県沼津)

狩野川のほとりを歩く天狗の面を持った男? 遠くに月と沼津の宿場らしき屋根屋根。 城下町でもある宿場の面影は戦災などで失われている。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 現在の沼津宿のあたり 浮世絵に描かれているあたり 沼津駅南口から狩野…

【東海道11】三島宿(静岡県三島)

景色は水墨画のようなタッチで前景の人物の躍動感が冴える。 薄墨で描かれた門前は三島大社か。 より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 箱根西坂の国道1号は高規格幹線道化が進む。自転車にも徒歩にも楽しくはない道だが、ところどころ旧道が残って…

【東海道10】箱根宿(神奈川県箱根)

芦ノ湖と富士を背景に谷間の街道を進む大名行列。 その大胆な構成には息をのむ。天下の険の峠越えは物理的な難所であると同時に、関所という精神的な難所でもあった。 小田原を国道1号沿いに進むと早川口に出る。早川漁港は日本でいちばん駅から近い漁港。 …

【東海道09】小田原宿(神奈川県小田原)

酒匂川東岸から描いた広重の「小田原」は凄みがある。天下の険「箱根」が鋭角的な線で鋭く描かれ、手前の石垣山ら低山のまるみを帯びたラインとの対比で、その緊張感がいっそうきわだっている。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 足柄平野を東か…

【東海道08】大磯宿(神奈川県大磯)

松並木に雨が降っている。右手に見えるまるい山の一部は高麗山であろう。この山には、遊女・虎御前の流した涙が雨になったという伝説がある。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 大磯のあたりは国道1号にも松並木が残る。今は建物で海は見えない…

【東海道07】平塚宿(神奈川県平塚)

まるで海原を貫く一本道のような不思議な光景が描かれているが、海ではなく唐ヶ原(もろこしがはら)という水田地帯。盛り土をして造られた縄手道(なわてみち)は大胆に「く」の字に折れまがり、まるい高麗山(こうらいさん)の奥には箱根らしき山容。高麗…

【東海道06】藤沢宿(神奈川県藤沢)

時宗の総本山である遊行寺の門前町として栄えた藤澤。 鳥居をくぐって藤澤橋を渡る人々。奥には弁財天の立つ江ノ島がダイナミックに描かれている。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 遊行寺坂 案内板と旅人用トイレ 遊行寺

【東海道05】戸塚宿(神奈川県横浜)

日本橋を出立した健脚には一泊目となる戸塚宿。夕刻であろうか、初日の旅を終え茶屋で馬を降りる人足と店の女の躍動感。橋むこうに見える屋根屋根が宿場か。箱根駅伝の花の二区は坂の多さが選手をふるい落とす。現代の健脚・駅伝選手たちはここ戸塚まで2時…

【東海道04】保土ヶ谷宿(神奈川県横浜)

国道一号も東海道本線も保土ヶ谷のあたりで直角に折れまがる。このため朝夕に渋滞する場所でもある。この交差点あたりが保土ヶ谷宿の本陣。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 写真は本陣跡。

【東海道03】神奈川宿(神奈川県横浜)

広重の絵では、街道筋の海岸に沿った坂に軒をつらねる宿場の様子が描かれている。 現在、横浜駅のすぐとなりに京急線神奈川駅があり、その駅前が当時の宿場。埋め立てによって海は見えない。より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 横浜駅のすぐ隣に…

【東海道02】川崎宿(神奈川県川崎)

多摩川には徳川家康によって六郷大橋が架けられた。当時、多摩川は六郷川という名前。元禄元年7月の大洪水でこの橋が流されてからは、渡し舟が橋の替わりを担った。渡船の運営は川崎宿の町人に委託されていた。 現在、六郷大橋歩道橋の川崎側には渡船跡の碑…

【東海道01】品川宿(東京都品川)

品川駅から先、京急線の踏切を渡ってからが旧東海道が鈴ヶ森刑場跡までつづく。この区間の商店街の活気が往時の品川宿の名残りである。店先を眺めながらの街道散策は楽しいが、海が目の前に迫っていたかつての景観を想像することは難しい。より大きな地図で …

【東海道00】日本橋(東京都中央)

より大きな地図で 実踏・東海道五十三次 を表示 途中で見つけた実用自転車 このサイドブレーキの堅牢さ。 1.5mのガード下。 江戸開城の会見の地はオフィス街のただ中に、ひっそり。